鉢植えヒメウツギの管理のコツ:ベランダ栽培・剪定のポイント

ヒメウツギアップ ヒメウツギ

ヒメウツギは小花が可愛く、洋風・和風・単体・寄せ植えと、オールマイティーに活用できるため、大変人気のある庭木ですが、剪定やトラブルについての知識がないと、花が咲かない!?どこで切ればいい?ぼさぼさになってしまた・・・悩んでしまうことも。

そこで、園芸歴20年のワタクシMACCHI(マッチ)がベランダで約10年間、コンパクトながら、毎年満開の花を咲かせる我が家のヒメウツギを実例に徹底解説します。

初心者でも安心して、毎年美しい花を楽しむためのポイントをご紹介しますねー!

鉢植えヒメウツギの管理のコツ:ベランダ栽培・剪定のポイント:ヒメウツギの特徴と魅力

ヒメウツギ(学名:Primura sieboldii)は、直径約2~3センチほどの小さな花を咲かせ、
葉も深いグリーンが美しい植物です。

日本の伝統的な庭園や洋風のガーデニングにも違和感なく使え、難しいコト抜きで毎年花を咲かせるため、ガーデニング初心者さん向きの優秀な植物です。

特にヒメウツギの花は、花茎が細いので、花が風にそよそよと揺れる様子や、日本の山間部や森の中で自生しているので、ナチュラルな雰囲気を持ちとても魅力的。

 

鉢植えヒメウツギの管理のコツ:ベランダ栽培・剪定のポイント:剪定時期と剪定方法

剪定のタイミングがずれると、花芽(花が咲く枝)を切ってしまい花の量が減ってしまったり、剪定しないでいると樹形が乱れたり大きくなりすぎて、樹形が乱れる可能性がありますので、ポイントを押さえて剪定をしましょう!

ヒメウツギ春の剪定

地域や気候によって多少ことなりますが、一般的には花が咲き終わり、種子が出来る前の花期が終了し茎が伸びきる前の段階で剪定を行います。
4月から6月ごろがタイミングです。

ヒメウツギの剪定方法は2パターンあります。①形を整えるだけ(大きさはそのまま)または、②コンパクトにしたい

まずは①の整えるだけの場合
わが家のヒメウツギで解説します

こちらが、花が終わったヒメウツギです。

これを・・・・花が付いていたところを軽く剪定していきます。
整える感じです!


さっぱりしました!!とっても簡単です!

ヒメウツギ冬の剪定

ヒメウツギは落葉低木樹なので、冬には葉がなくなります。
この時に②コンパクトにする。という剪定を行うことが出来ます。

冬の剪定では、新芽の成長が停止しているため、古くなった茎や枝を適度に切り戻し、樹形を整えることができます。また、冬の剪定によって、次の年の花を楽しむ準備をすることができます。

なので、大きくなり過ぎたから小さいくしたい時は1月から2月に剪定を行います。

切る場所は・・・・
「お好きな場所」です。びっくりされるかもしれませんが、地際から15センチくらまで低く刈り込めます。

なので半分でも。三分の一でも。ざっくりと、ばっさりと切っても大丈夫です。

ただ一つ気を付けたいのは、冬にバッサリ剪定をすると春の花数は減ってしまいます。ですので、サイズを選ぶか花を選ぶか決めて剪定を行ってください。

毎年、花後にちょこっと切っておくのが一番良いかもしれませんね!

 

鉢植えヒメウツギの管理のコツ:ベランダ栽培・剪定のポイント:花が咲かないトラブル解決法

花が咲かない原因:日照不足

ヒメウツギの花が咲かない原因の一つに、日照不足があります。ヒメウツギは日当たりの良い場所を好むので日照が不足すると花が咲かなかったり減少します。
日当たりの良い場所に移動させるか、周囲の樹木を剪定してみましょう。

花が咲かない原因:栄養不足

栄養が不足すると花の付きが悪くなることがあります。また鉢で育てていると根が詰まり、上手く栄養を吸収できない場合もあります。

ヒメウツギは多くの肥料はひつようありませんが、時々液体肥料や活力剤を与え、冬に土の再生材や固形の油粕などと与えると良いでしょう。

ヒメウツギは成長が旺盛なので、鉢で育てている場合は2年に1度ほど植え替えを行うと根から栄養分をきちんと吸収することが可能になります。

花が咲かない原因:過剰な剪定

剪定の項目でも述べましたが、過剰な剪定を行うと、花芽をつける新しい枝が減少し花が咲かなくなることがあります。剪定は適度な回数と範囲で行いましょう!

花が咲かない原因:病気

ヒメウツギはあまり病気にかかりませんが、まれにうどん粉病やその他のカビ病が出る場合があります。
葉が白い粉をまぶしたような状態や、黒い斑点のようなものが見えたら市販の殺菌剤を利用しましょう。
また、風通しに気を付けると発生を抑えることが出来ます。

花が咲かない理由:害虫

ヒメウツギはアブラムシやハダニなどの害虫による被害を受けることがあります。予防策としては、定期的に葉の裏面をチェックし、虫の発生を早期に発見して駆除することが大切です。
アブラムシは少量でしたら、ティッシュでふき取るのが一番効果的で早いです。
ハダニは定期的に薬剤散布がおススメです。

鉢植えヒメウツギの管理のコツ:ベランダ栽培・剪定のポイント:鉢管理のコツ

ヒメウツギは鉢でも十分に育てることが可能です。
日向から半日陰まで大丈夫ですが室内は難しいと思います。

私は8号サイズの素焼き鉢で何年も育てていますが、特に難しい管理の必要性を感じていません(放ったらかしとも言います・・・・)

水は路地植えでしたら雨だけで育ちますが、鉢の場合は乾いたらたっぷりとあげましょう。やや水を好むと言われていますが、そこまで神経質にならなくても大丈夫です。

ただ、低木に分類されますので、2年に一度植え替え(土替え)をお勧めします。
経験上、3年ほど放置すると花付きが悪くなるようです。

大きくしたくない場合は、落葉時期に古い土を落として新しい土で植え替えます。
落葉期でしたら根鉢の3分の1ほど崩してもいいかもしれません。

また、受け替えをしない年でも、土のリサイクル材や腐葉土を少量足すと良いかもしれません。
鉢栽培ではどうしても土が痩せてくるので、化成肥料ではなく、固形の油粕のような有機肥料をこの時期に与えると微生物の活躍で土が元気になります。

有機肥料は、粉状よりペレットや固形肥料が飛び散らなくておススメ!です。

 

鉢植えヒメウツギの管理のコツ:ベランダ栽培・剪定のポイント:まとめ

鉢植えヒメウツギの管理のコツ:ベランダ栽培・剪定のポイント:ヒメウツギの特徴とポイントは満開になるとびっしりと咲く花、深緑色の葉、風によそぐしなやかさ

鉢植えヒメウツギの管理のコツ:ベランダ栽培・剪定のポイント:剪定時期と剪定方法は2パターンある。コンパクトにしたい時と、形を変えたい時で剪定時期を選ぼう

鉢植えヒメウツギの管理のコツ:ベランダ栽培・剪定のポイント:花が咲かないトラブルには、日照不足、栄養不足、誤った剪定、病気、害虫などがある。

鉢植えヒメウツギの管理のコツ:ベランダ栽培・剪定のポイント:鉢管理のコツとして難しいことはないが、2年に一度の植え替えがおすすめ。

いかがでしたか。
ポイントを押さえることで、初心者さんでも毎年美し花を楽しむことができます。
トラブル解決法や鉢植え管理、季節ごとの注意点や手入れのコツを押さえて、ヒメウツギを毎年楽しみましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました