桜の花が咲き誇る光景は日本の風物詩として親しまれています。
しかし、中には桜の樹から樹液(透明な液体)が流れ出しているのを見かけることがあり、これに対して心配や疑問を持つ人もいるかもしれません。
時に過剰に樹液が出ることがあり、木の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
そこで、このブログでは、桜の樹液が出る原因や対策をご紹介します。
また、樹木の健康を守るための方法や注意点についても解説し、皆さんの桜の樹の健康を守るお手伝いをさせていただきます。
桜の樹液が出る原因と対策!樹液トラブル解決法:樹液が出る樹への影響
桜の樹液が過剰にでることは、桜の樹の健康に影響を及ぼす可能性があります。
栄養分の喪失
樹液は気の根から吸収した水と栄養分を含んでいます。
樹液が過剰に出ると、木から大量の栄養分が失われる可能性があります。
栄養分が失われると、木の柄異常状態が低下し、成長や免疫力の低下、病気や害虫の被害を受けやすくなる可能性があります。
傷からのリスク
樹液が過剰に出ると、木の表面が湿ったままになり、乾燥しにくくなります。これにより、木の表面にカビや菌が繁殖しやすくなる可能性があります。
また、湿った木の表面は傷つきやすくなり、病気や害虫の侵入経路となる可能性が高まります。
美観を損ねる
桜の樹液が過剰に出ると、木の表面や周囲に樹液が飛び散ることがあります。
これにより、木の表面や周囲に樹液の汚れや付着物が残り、見た目が気になることがあるかもしれません。
カイガラムシの誘引
桜の樹液が過剰に出ると、カイガラムシなどの害虫を誘引する可能性があります。
カイガラムシは桜の樹液を食べるため、樹液が過剰に出ると木に害虫の被害が出る可能性があります。
以上の理由から、桜の樹液が過剰に出ることを放置すると、木の健康に害を及ぼし、
弱ったり、悪くすると枯死のリスクが高まる可能性があることがわかりますね!
桜の樹液が出る原因と対策!樹液トラブル解決法:桜の樹液が出る原因と対策
ではさっそく、桜の樹液が出る原因と対策をお伝えします。
生理現象と対策
桜の樹液は、樹木の生理現象によって発生することがあります。
春になると、樹木は新芽を出し、新しい葉を作るために大量の栄養を必要とします。
そのため、樹木は根から吸収した水や栄養を葉に送り込むために樹液を生産します。
この樹液が枝や幹を通って上昇し、表面にでることがあります。
また、気象条件が桜の樹液に影響を与えることもあるようです。
特に昼間の気温の上昇や日差しが強い日には、樹木の生理現象が活発になり、
樹液の流れも増加することがあります。
夜中に気温が下がると、樹内の圧力が低下し、枝にたまっていた水分や養分が外に排出されることもあるそうです。
自然現象のため対策としては特にありません。
不用意な剪定と対策
桜の枝の剪定を行った際に、枝や幹の表面が傷ついたり、切り口が出来ます。
これによって、傷口から樹液が流れ出ることがあります。
剪定を行う際はには、適切な方法で行い、傷口を最小限にすることが大切です。
もし、大きな傷が出来ている場合は、市販の切り口癒合剤の利用をお勧めします。
癒合剤には殺菌成分が含まれているものもありますので、用途によって使い分けてみてくださいね。
病害虫と対策
桜の樹が病気や害虫に感染すると、木の免疫反応によって病気や害虫を退治しようとするために、
樹液が傷口から出てくる現象です。
特に桜の樹にはカイガラムシという害虫が寄生することがあり、これが樹液の流れを促進する原因になることがあります。
桜の樹をよく見ると、小さい黒っぽい粒々が付着しているかもしれません。
葉や枝に密集していて、黒い塊に見える時があります。色は黒かったり白かったりするかもしれません。その塊から樹液が漏れ出ている場合、カイガラムシと思われます。
カイガラムシの発生は通年見られますが、一般的に春から秋にかけてが多いようです。
カイガラムシは桜の葉や枝に寄生し、針状の口を木の組織に差し込んで樹液を吸います。
その際、木の組織が傷つき、樹液が流れ出ることがあります。
また、カイガラムシの寄生によって木の組織が変形したり、黒いカイガラ(樹液に含まれる不純物が固まったモノ)が形成されたりすることもあります。
カイガラムシ対策
- 手で取る
カイガラムシが発生している枝や葉を手で取り除く方法です。
カイガラムシ対策としては最も有効で、即効性がありますが、大規模な感染にんは時間と手間がかかります。 - 水圧を利用
水を高圧で噴霧してカイガラムシを吹き飛ばす方法です。
圧力を調整することで効果的に駆除することが出来ますが、周囲の環境によっては難しい場合もあるかもしれません。細い枝や柔らかい葉などは傷つける可能性もあります。 - 農薬、殺虫剤の使用
カイガラムシに対して効果的な農薬を使用する方法です。農薬の種類は色々ありますが
カイガラムシ専用がおススメです。カイガラムシは固い殻に覆われおり、薬剤が効きにくいため羽化したばかりの初夏(まだ殻が固くなっていない頃)に薬剤を使用するのが良いと言われています。また、冬季の落ち葉に卵が付着していることがあるので、落ち葉は焼却処分を行います。
樹液が動き出す前の、冬季に剪定をすることで、枝間の通風を促進し、カイガラムシの発生を抑制することが出来ます。発生前の冬季も継続して薬剤を散布することで、徐々にカイガラムシの発生を抑えることが可能です。
桜の樹液が出る原因と対策!樹液トラブル解決法:桜の樹の健康を守る方法
桜の樹の健康を維持することで、病害虫の発生を予防することができます。
桜の樹に十分な水や栄養を与え、剪定や休眠期の管理などを適切に行うことで樹木の抵抗力をつけることができます
定期的な剪定
桜切る馬鹿という諺がありますが、桜の樹も適切な剪定が必要な場合があります。
枝が交差してしまい、摩擦が起きそうな場所(傷口が出来そうな枝同士)は、定期的に剪定を行い
健康な成長を促します。
また、枯れた枝や病気の枝を適切に切り取ることで、病気の蔓延を防ぐことが出来ます。
傷口の適切な処理と保護
剪定や枝の切り落としを行った際は、傷口を適切に処理し、防腐剤やワックスを塗ることで傷口を保護します。
また、大きな傷口には修復剤を使用して傷つきを閉じることが大切です。
適切な水やり
桜の樹は水を好みますが、過剰な水やりも問題です。
土壌の状態を確認し、適切な水やりを行いましょう。特に梅雨時や雨の多い時期は、水が溜まり過ぎないように注意が必要です。
適切な肥料
桜の樹には適切な栄養素も必要です。春と秋に、腐葉土、固形油粕などの肥料を与えることで、健康的な成長を促します。
病害虫の予防と防除
前述のとおり、桜の樹は病気や害虫の被害を受ける事があります。
定期的に木の状態をチェックし、病気や害虫の発生を早期に発見し、適切な防除を行いましょう。
異常があれば早急に対処することで、被害を最小限にすることが可能です。
以上の色々と書きましたが、基本的に路地で元気に花を咲かせることのできる
丈夫な木です。
元気がない時は上記を見なおすことで、桜の樹の健康を守ることが出来るでしょう。
桜の樹液が出る原因と対策!樹液トラブル解決法:まとめ
桜の樹液の流出は、樹木の健康に影響を及ぼす可能性があります。
適切な対策を取ることが重要でですので、ぜひ相談しながら、適切な管理や防除対策を行うことをお勧めします!
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