こんにちはー!
園芸歴20年、グリンアドバイザーのmacchiです。
今回は、園芸初心者の方でも、ベランダガーデナーでも栽培しやすい「シソ」についてご紹介したいと思います。
あれば使うけど、スーパーで買うほどでもない。買おうと思っていたけれど、すっかり忘れていた。まぁ、なければなんとかなる。
そんな、やや影の薄い「シソ」ですが、もしすぐに収穫できる場所に生えていたら・・・・
薬味として、料理の彩として、大活躍間違いなし。
日本の猛暑でも、放任でも良く育つのでガーデニング、ベランダ菜園初心者の方にもおススメです。道具もほぼ100均で用意出来るので、是非試してみてくださいね。
100均グッズで手軽に!ベランダで簡単鉢植え「シソ」の育て方:シソの種類と選び方
まずは「シソ」について基本をおさらいしておきましょう。
シソ(大葉)は、ミント科(ラミア科)の一年生の植物です。
シソ(大葉)は、ミント科(ラミア科)の一年生または多年生の和ハーブ植物です。日本やアジアの料理で広く使われており、特に刺身や寿司の付け合わせ、豆腐、素麺などの薬味として、夏の食卓で人気がありますよね。
豊かな香りと風味が、和ハーブの代表ではないでしょうか?
シソは大きくなると1mほどになりますが、草として扱われています。
地植えにしたり放任すると大きくなりますが、適度に収穫をすることでコンパクトに育てることができますよー。
シソは、緑色の青ジソと紫色の赤ジソという葉色のバリエーションがあります。
さらに、葉の形状によっても分けられることがあり、平葉(ひらば)と縮緬(ちりめん)があります。
基本的に青ジソと赤ジソは栄養価において大きな差はないようですが、青ジソは生食で、赤ジソはふりかけやジュースなどに加工して食べるのが多いようです。
これは、地域差もあるかもしれませんね!
育て方は、青ジソ、赤ジソで特別に違いはないので、ご自身が食べたい方を自由に選んで下さいね。
100均グッズで手軽に!ベランダで簡単鉢植え「シソ」の育て方:準備するもの
では、育てるための道具を準備しましょう。
鉢・プランター
100均で販売している鉢やプランターの中でも、大きいサイズを選ぶと収穫量が増えるのでおススメです。20センチくらいのサイズでしたら1株育てることが出来ます。
100均では販売されている中で、出来るだけ深い鉢やプランターを目安に選ぶと良いと思います。
ホームセンター等で購入する時は「野菜用」と書いてあるプランターや、20センチ~深さがあるとベストです!
鉢底ネット・網
鉢やプランターの中に敷く、鉢底ネットや鉢底網を使いましょう。
中の土がこぼれにくくなったり、鉢の外側から虫に侵入を防いだりする効果があります。
鉢底石
鉢底ネット・網の上に置きます。100均でも販売されていてますが、ネットに入った鉢底石は次回利用する時や処分する時に分別が便利なのでおススメです!
土
100均グッズでそろえることも出来ますが、土だけはホームセンター等での購入をおススメします。ホームセンター等で小袋販売している「草花用」「野菜用」「ハーブ用」の中から選ぶと良いと思います。
苗(もしくは種)
100均では種の販売もされていますね。
シソは種からも簡単に育てられますが、ガーデニング初心者、ベランダ菜園初心者の方は、種を使い切れない場合も多いと思います。
発芽してから、間引きなどを考えると苗を購入するのほうが簡単ですね。
苗と苗の間を20センチほど間隔を空けて植えることが出来ます。
(20センチプランターなら1苗)
鉢のサイズに合わせて苗の数を用意してください。
苗は、葉先まで元気でしおれていない、茎がしっかりとした苗を選びましょう。
本葉が4~5枚あると収穫が早くなります。
100均グッズで手軽に!ベランダで簡単鉢植え「シソ」の育て方:植えつけと管理
では、シソ苗を植えていきましょう!
植え付け(種まき時期)は4月から6月下旬くらいまでとなります。
①プランターに鉢底ネット(または鉢底網)を敷く。
②鉢底ネットが見えなくなるくらいまで、鉢底石を入れる
③土をプランターの縁から2~3センチ下まで入れる。
④苗をポットから出して植え付ける。
⑤鉢底から流れ出るまで水をたっぷりあげる。
肥料は、土のパッケージに「元肥入り」「肥料入り」と書かれていたら不要です。
もし書かれていなかったら、元肥、追肥に使える肥料を少量あげましょう。
植え付け時に、リキダスやメネデールと言った微量要素を含む活力剤を使うと、その後の成長が変わってきますが、なくても大丈夫です。
100均グッズで手軽に!ベランダで簡単鉢植え「シソ」の育て方:管理と収穫
無事に植え付けたけど、この後どうするの?と思いますよね。
難しいことはありません。
鉢の置き場所
シソは日光がたくさん当たる場所が好きなので、日当たりの良い場所に置きましょう。
ただし、エアコンの室外機の前に置くのは避けましょう。
熱風があたることで、葉が乾燥してしまうからです。
日光が好きなシソですが、夏の西日などの強光には注意が必要です。
強い光がたくさん当たると固くなってしまい、あまり美味しくなくなってしまうからです。
ご自宅の設計上、どうしても日光が強すぎる場合は、遮光ネット(日光を遮るネット)などを活用するのもいいかもしれません。
完全な日陰では、ヒョロヒョロになり特有の香りや葉の色つやが出なくなるのでお気をつけください。
水やり
鉢の土が乾いたら、または、シソがしんなり元気がなくなったら
鉢底から水が染み出すくらいたっぷりとあげましょう。
可能であれば、午前中に水を上げると良いです。
収穫
シソの収穫は、葉が10枚以上、背丈が20センチくらいになったら
①先端から10センチくらいのところをパチンと収穫します
すると、切ったところから枝が二つにわかれるので、収穫量が倍に増えます!
②その後、下の葉から順次収穫していきます。
③①で切った後、二つに分かれた枝が20センチくらい伸びたら、再びその枝(二本)を先端から10センチほど下をパチンと切ります。
④その他、順次収穫していきます。
繰り返すことで、大きくなり過ぎず、コンパクトなままシソを長く楽しむことが出来ます。
肥料
パチン。と切るごとに、液体肥料や活力剤をお水代わりに上げるとよいです。
100均グッズで手軽に!ベランダで簡単鉢植え「シソ」の育て方:害虫と対策
丈夫なシソですが、病害虫がつくこともあります。
主な病害虫と対策をあげますね!
ヨトウ虫(葉がレース状にすける)
症状の特徴:葉がレース状に食べられます。これは、ヨトウムシによる食害であることが多いです。ヨトウは、幼虫が5〜6歳になると主に夜間に活動する特徴があります。
幼虫の成長に応じて食害の量が増え、葉の太い主脈だけを残して食べるなど、被害も大きくなrます。
発生しいやすい時期:6月の下旬から出現し始め、8月下旬から9月にかけて最も多くみられます。
予防方法:成虫の侵入を防ぐために防虫ネットを使用すると、比較的防ぐことができます。
対処方法:見つけたら捕殺。もしくは天然成分由来の薬品を使用すると良いでしょう。
アブラムシ(ゴマ粒くらいの虫がついている。アリが多い、葉が縮れてきた)
症状の特徴:アブラムシは葉の裏側に寄生して汁を吸います。
その結果、葉が変形したり縮れたりすることがあります。
多数のアブラムシが発生すると、排せつ物により葉が汚れ見た目も悪くなります。
アブラムシの排せつ物にアリが寄ってきます。
予防方法:成虫の侵入を防ぐために防虫ネットを利用すると良いでしょう。
対処方法:葉の一部の発生でしたら、切り取って処分します。
または、ティッシュでふき取ると、早くて確実です。
アブラムシ用の薬品は多く出ているので、食品由来などの薬品を検討して選んでみてください。
牛乳をスプレーすると、アブラムシが油膜で窒息死すると言われていますが、シソ自体が汚れたり、ベランダも汚れるのであまりお勧めしません・・・・
ハダニ(葉や葉の側に白いぽつぽつが見られる)
症状の特徴:ハダニは、葉に白い斑点のように見えます。進行すると葉全体が白っぽくなり落葉や枯れることもあります。
大量に発生すると、葉や茎に寄生し、クモの巣のような糸をはることもあります。
発生しやすい時期:ハダニは夏場のような高温で乾燥した環境下で発生しやすくなります。
予防方法:高温時期に発生しやすいです。そこで、水やりをする時に、意識的に葉や葉の裏側に水がかかるようにすると予防になります。
対処方法:ハダニは水に弱いので、十分に葉や葉の裏に水をかけます。また、被害が広がってしまった場合は、葉ごと切り取り処分しましょう。
100均グッズで手軽に!ベランダで簡単鉢植え「シソ」の育て方:まとめ
100均グッズで手軽に!ベランダで簡単鉢植え「シソ」の育て方:シソには青ジソと赤ジソがある。どちらも簡単に育てられる
100均グッズで手軽に!ベランダで簡単鉢植え「シソ」の育て方:準備するものはほぼ100均で揃う。初心者の方には種より苗がおススメ
100均グッズで手軽に!ベランダで簡単鉢植え「シソ」の育て方:植えつけは4月から6月下旬まで、あれば植え付け時に活力剤を与えるとより良い
100均グッズで手軽に!ベランダで簡単鉢植え「シソ」の育て方:管理は、室外機の前を避け日当たりの良い場所。収穫は葉が10枚以上、背丈が20センチを超えてから。成長したら先端から10センチ下で切ることを繰り返すとコンパクトに育てられる。
100均グッズで手軽に!ベランダで簡単鉢植え「シソ」の育て方:害虫にはヨトウ、アブラムシ、ハダニがいる。食品由来などの薬を使うことを検討する。
いかがでしたか?
一鉢あれば、秋口まで長ーく育てることが出来るシソ。
一度に沢山は使わないけれど・・・と言う方から
毎日少しづつ食べたい、使いたい!という方まで、損はしないのでぜひ育ててみてくださいね。
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