近年、スーパーでも見られるよになったラズベリー。
鮮やかな色合いは見た目も可愛らしく、スイーツやジャム作りにも利用できる魅力的な果実です。そんなラズベリーをベランダで手軽に育てられたら嬉しいですよね。
何となく難しく感じるラズベリーですが、コツを押さえれば病気や害虫も比較的少ないので育てやすいので、こちらのページを参考に、季節の果物を手軽に収穫できる楽しみをぜひ味わってみてくださいね。
ベランダで簡単豊作!支柱なしでコンパクトに育てるラズベリーの栽培方法:ベランダでラズベリーを育てるメリット3つ
- スペースの節約:ラズベリーはコンパクトに育つ品種を選ぶことで、狭いスペースでも育てやすくなります。また、支柱を使わずに育てる品種もあり効率的に育てることが出来ます。ラズベリーは日当たりと風通しの良い場所が好きなので、鉢植えにすることで日当たりを求めて鉢を移動することが出来ます。
- 通年楽しむことが出来る:ラズベリーの果実が魅力的なのはもちろん、季節によって花や紅葉など変化を楽しむことが出来ます。ラズベリーの花はイチゴのように可憐で可愛らしいので、観賞する楽しみもあります。また、ラズベリーの葉は、秋に綺麗に紅葉する姿も楽しめ、さらにはラズベリーリーフとしてハーブティーにもなります。
- 環境に優しい:ベランダで栽培する自家製のラズベリーは、農薬や化学肥料を使わずに育てることができるため、環境にやさしいというメリットもあります。また、ベランダでの栽培は、車での輸送や包装材の仕様が不要なため、SDG’sにも繋がりますね。
ベランダで簡単豊作!支柱なしでコンパクトに育てるラズベリーの栽培方法:支柱不要の品種選びがポイント!初心者でも育てやすいラズベリー
世界中には数百種類以上のラズベリーが存在しますが、栽培に適した品種はそう多くないそうです。また、色や形、味わによってもいくつかの種類に分かれています。
そして、支柱なしでコンパクトに育てるには品種選びが全てといっても過言でもはありません。
ベランダ栽培に向いたラズベリーの品種は、以下のようなものがあります。
「レッドベリー」
レッドドリームは日本で開発された品種の1つで、果実は大粒(2cm)ほどにもなり、甘みが強く、酸味が少ないため生食に適しています。
収穫時期は5月下旬から6月上旬の一季なり性です。
従来のラズベリーに比べて、あまり広がらず直立性なので支柱なしでも倒れにくいのでベランダ栽培におススメです。
病気、害虫の心配が少なく耐寒性も強く、とても育てやすい品種です。
「インディアンサマー」
インディアンサマーは果実が大粒で味は酸味が強めですが爽やかで、生食、ジャムやパイ、ジュース、シロップなど加工品としても楽しむことができます。
収穫期は7月上旬から8月上旬と9月中旬から10月上旬の二季なり性で収穫を二度楽しめます。
生育は旺盛で非常に育てやすく、大きくなりますが(1.5メートルくらい)直立性でまっすぐに伸びるので、支柱なしでも育てることが可能です。
「サマーフェスティバル」
早生種で6月下旬から7月上旬と9月からの年2回収穫できる二季なり性です。サマーフェスティバルは短い支柱でも立ち上がり、コンパクトに育ち、強い耐寒性があるので育てやすい品種といえます。
ベランダで簡単豊作!支柱なしでコンパクトに育てるラズベリーの栽培方法:ベランダで育てるコツ
ベランダでラズベリーを育てるコツ1:適切な鉢選び
ラズベリーを育てる時は深めの鉢をお勧めします。根が縦横に広がるので横幅もあると良いでしょう。目安としては直径30センチ以上深さも30センチあるものをお勧めします。
ベランダでラズベリーを育てるコツ2:適切な土選び
ラズベリーは基本的に土を選びませんが、排水性と保水性の両方を併せ持つ土がおススメです。一般的な園芸培養土で構いませんが、ご自身で配合する時は硬質赤玉(中粒)と腐葉土を7:3で混ぜたものがおススメです。
ベランダでラズベリーを育てるコツ3:日当たりと風通しの確保
ラズベリーは日当たりがよく風通しのよい場所で育てるのが理想的です。ベランダに置く場合は、南向きのベランダが最適です。ただし、夏場の直射日光や西日はコンクリートの照り返しで高温になる場合があるので、鉢をかさ上げして風通しを良くしたり、朝晩2回の水やり等が必要です。
ベランダでラズベリーを育てるコツ4:剪定
ラズベリーは一季なり性タイプ(1年に1回実収穫できるタイプ)と二季なり性タイプ(1年に2回収穫できるタイプ)があり、そのタイプによって選定方法が異なります。
このポイントを外すと収穫量が減ってしまいますので、気を付けてくださいね!
【一季なり性タイプの剪定のコツ】
- 一季なり性ラズベリーの剪定は、冬から早春(2月~3月)が最適です。
- まずは、古い枝を切り落としましょう。実をつけた茎は枯れるので見分けるのは難しくありません。また、古い茎(茎の色が灰色になっているもの、葉が少なくなっているもの、茎が細かったり曲がっているものなど)などを剪定しましょう。
【二季なり性タイプの剪定のコツ】
二季なり性タイプの剪定は年に2回行います。
- 11月から3月の間に、実をつけた古い茎を地際から剪定しましょう。また、残っている元気な茎も、先端から花芽を1つから3つ数えたあたりで切り戻します。
- 6月ごろに、元気な新枝が伸びてきます。その枝に秋に実がなります。
実がなる枝を増やす(側枝を増やす)ために、先端から2~3芽数えて切り戻します。
そうして側枝を増やすことで、花芽が増え、収穫量が増えます。
二季なり性ラズベリーの剪定は、年間を通して何度か行う必要がありますが、正しい剪定方法を実践することで、より多くの実を収穫することができます。
ベランダで簡単豊作!支柱なしで簡単コンパクトに育てるラズベリーの栽培方法:病気、虫対策
ラズベリーは比較的病害虫が少ないと感じますがまれに病害虫が発生する場合があります。
灰色カビ病
茎や葉に灰色のカビが生える病気で、湿気の多い環境で発生しやすく、風で広がります。予防策としては風通しを良くする、濡れた状態での作業は避ける、植物と植物の感覚を十分にとるなどがあげられます。
また、発生した場合には、患部を切り取り、殺菌剤を散布することが効果的です。
ハダニ
葉裏に吸着し、吸汁して葉が黄色くなったり、落葉することがあります。駆除するには殺ダニ剤を使用して防除しましょう、
湿気に弱いので、水やりの時に葉裏まで全体に水をかけると予防になります。
カイガラムシ
葉や茎に付着して樹液を吸い取り、黒いカビの原因などになります。
一度発生するとしつこいので、気長に諦めずに根絶しましょう。
最も効果的で早いのは手で取り除くことです。歯ブラシで優しくこすり、薬剤を散布するのがおススメです。
病気も害中も、湿気や風通しの悪い時に発生しやすいように感じます。
植物と植物の間隔を十分にとるなどして風通しをよくすることを心がけましょう!
ベランダで簡単豊作!支柱なしで簡単コンパクトに育てるラズベリー栽培の方法:まとめ
一見難しく感じるラズベリー栽培ですが、以下のポイントを押さえることで、ベランダでも支柱なしで簡単豊作に育てるこことが出来ます。
ベランダで簡単豊作!支柱なしでコンパクトに育てるラズベリーの栽培:ベランダでラズベリーを栽培するメリットは①スペースの節約、②通年楽しめる、③環境に優しい
ベランダで簡単豊作!支柱なしでコンパクトに育てるラズベリーの栽培:支柱不要の品種は、「レッドベリー」「インディアンサマー」「サマーフェスティバル」
ベランダで簡単豊作!支柱なしでコンパクトに育てるラズベリーの栽培:ベランダで育てるコツは①適切な鉢選び、②適切な土選び、③日当たりと風通しの確保、④剪定
ベランダで簡単豊作!支柱なしでコンパクトに育てるラズベリーの栽培:病気は灰色カビ病に、害虫はハダニとカイガラムシに要注意
いかがでしたか?
ラズベリーの栽培のコツを押さえて、ぜひ完熟した甘酸っぱいラズベリーをベランダで楽しんでみてくださいね。
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